訪問歯科と通院
訪問歯科と通院
訪問歯科を利用する場合は、通院と同等の治療が受けられるのかどうかが気になるのではないでしょうか。
訪問歯科で受けられる処置の内容は、虫歯を治したり入れ歯の作成や調整などです。他にも歯石や歯垢を除去するケアを行って歯周病の予防や改善を目指したり、簡単な抜歯が出来る場合もあります。
多くの訪問歯科では歯科医院に行って受けるのと比較しても、そう劣らない診療が利用可能ですが、患者さんが病気療養中で全身状態が悪い場合や、歯の状態によっては、歯科医院に置いてある機材を使って高度な処置を行う必要があると判断されることも考えられます。
体が不自由で歯科医院に行けない患者さんは訪問診療を利用するのが便利ですが、高度で専門的な治療が必要な状態であれば、通院して処置を受ける方が良いと言えます。まずは訪問歯科で歯の状態を診てもらってどのような治し方をするのが良いのかを提案してもらい、歯科医院に行くのが望ましいと言われた場合は対応することを考えましょう。
要介護の方への治療内容を見直す
訪問歯科を始める時はまず先に自身の医院に通院している高齢者の方を徹底的にフォロー・比較することが大切です。その上で具体的な治療方法を見つけていきます。過去3年間のカルテを確認し80歳以上の患者をリストアップします。訪問歯科を行なっている情報について電話でお知らせすることにより、確実に訪問医療に関しての依頼がきます。20名の患者をリストアップしたとして、電話で情報発信を行うと10名は実際に医院にきますが残りの10名は通院が困難となっているケースもあります。その中の2%ほどが入れ歯で困っていることもあり、訪問医療の必要性を垣間見ることになります。一方的なお知らせをするハガキの場合はほとんど効果がないことがわかっていて、認知症になっている患者がいるためお互いに確認の取れる電話の方がレスポンスしやすい状況になっています。家族と一緒に住んでいる要介護の患者さんも、家族が通院に付き合うことが困難になっているケースもあります。